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  • 2011年1月18日嗜み(たしなみ)    2011年1月18日

    嗜み


    「味噌と醤油のはじめて物語」


       発酵王国ニッポンのルーツを探る

    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ

    2011年冬 NO9号

    発売 文藝春秋
    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ
    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ
    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ

    醤油発祥地といわれる和歌山県湯浅町で、伝統的な醤油を造り続ける丸新本家の新古敏朗専務は説明する。

    「覚心という臨済宗のお坊さんが、宋の径山寺(きんざんじ)(江蘇省)で学んだ時に、味噌に刻んだ野菜を漬け込む、

    なめ味噌の製法も学んで帰国しました。

    それが金山寺味噌です。その後、近くの由良町で輿国寺を開き、湯浅町の人たちに金山寺味噌の製法を教えたんです。

    金山寺味暗は、野菜を漬け込むので、たまりと呼ぶ水分がにじみ出ます。

    ある時、そのたまりを料理の味付けに使うとうまかったので、これがたまり醤油になったというのです」

    同社は、日本で唯一、金山寺味噌のたまり「九曜むらさき」を販売している。

    金山寺味噌は、大豆、麦、米をまぜて麹菌を種つけし、三日かけて麹にする。

    その後、茄子、瓜、生姜、漿蘇の野菜を刻んで漬け込む。

    それから、一ヵ月半から二ヵ月かけて金山寺味噌を造る問に、重しの上にアメ色の美しいたまりが浮いてくる。

    なめてみると、一般のたまり醤油よりもうま味とほのかな甘みを感じて、香りもいい。

    化学的にいえば、酵母や麹菌などによって、グルタミン酸や、うま昧作用を持うアミノ酸が結合したベプチドが作られる。

    香りの成分は、アルコールと酸が化合したエステルが、脳紙胞を心地よく饗するかのように芳しい。

    味のよさは、世界食品オリンピックといわれるベルギーのモンドセレクシヨンで、

    同社の「湯浅醤油 生一本黒豆」とともに、2006年から10年まで、五年連続で最高金賞を連続受賞したことでおわかりいただけよう。

    ただし、新古氏にも悩みがある。日本農林規格法(JAs)で、

    <醤油とは大豆と小麦の加熱処理したものに麹菌を生やして麹をつくり、これに禽塩氷を混合した諸味を、分解、発酵、熱成させてから分離した運明な流体>

    と厳格に決められているからだ。

    つまり、穀醤にせよ、金山寺昧暗のたまりにせよ、どちらも現代の醤油の定義から外れてしまっているのだ。

    そのため、野莱を使っている「九曜むらさき」は、「醤油」ではなく、「しょうゆ加工品」として販売するしかない。

    一方、味暗と未醤の関係はどうか。 一六四五年創業という八丁味噌カクキューで広轍を担当する太田高司氏の説はこうだ。

    「未醤という味噌の発祥にもっとも近いのが、豆味暗だといわれています。

    その豆昧暗の一種が、八丁味暗なんです」 八丁昧嚼は、大豆を蒸して豆麹を造り、それを塩水で仕込むというシンプルな鍵法である。

    大豆だけを使い、二年もかけて発酵・熟成させるので、うま味成分が米味噂や麦味噌よりも多い。

    その間、大豆が褐変し、赤褐色になるという特徴もある。

    徳川家廉が生まれた岡崎城から西に八丁(約八七。メートル>離れた旧八丁村で造られたので、この名がつけられた。

    「今川義元の家臣だった創業者が、桶狭間の戦いで敗れた後、この辺りの味喉造里τ参考にして、うまい味喀の遣り方を考案しました。

    八丁味喀の特徴のひとつが保存性の良さです。そのため、南極観測隊でも使われていました。

    南極観測船は赤道直下を通り、極寒の南極まで行きますが、気温が高低しても、八丁味噂は塹質しません」

    長期保存できるという点では、醤本来の目的にもっとも即しているのが八丁昧喀といえるかもしれない。

    味暗、醤油を筆頭に、漬け物や塩辛、酒、酢に至るまで、日本ほど発酵盈文化の多彩な国はない。

    元気のない日本人は、発酵禽品でパワーを取り戻してはどうか。

    湯浅醤油(有) http://www.yuasasyouyu.co.jp

    丸新本家   http://www.marushinhonke.com の新古でした。

  • 2011年1月7日世界に一つだけのしょうゆを 毎日新聞 2010年12月30日掲載

    湯浅醤油(有) http://www.yuasasyouyu.co.jp

    丸新本家   http://www.marushinhonke.com の新古です。

    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ
    世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ

    湯浅しようゆを製造する「丸新本家」(湯浅町湯浅)は、


    自分でしょうゆを作る「手づくりしょうゆキット」(2000円)をリニューアルし、販売している。



    町内の小学校でしょうゆ作りの指導もしている同社の新古敏朗専務(41)は


    「世界に一つだけのしょうゆを作る体験をしてほしい」と話している。



    笑顔でしょうゆを作る子どもたちが描かれたキットには、大豆と小麦、こうじ菌を混ぜ

    たしょうゆこうじや塩が梱包されている。



    ・説明書は、小学生でもよめるようにひらがなを多く使い、しょうゆの
    作り方をカラーの図で分かりやすく紹介。



    ペットボトルにこうじと塩水を入れてもろみを作る。



    数日に。1回ペットボトルを振ってもろみ全体に空気を送り込んで発酵さゼ、約1年かけてしょうゆがが完成する。



    はじめ、しょうゆ作りに食育の一環として取り組んでいる。

    .同町山田の町立山田小学校は新古専務の協力を05年から、畑で大豆作りにこうじ種菌を付ける作業を



    全国の学校や団体などを対象にした09年度の食育コンクールでは、優良賞受賞した。




    購入は、

    http://marushinhonke.com/SHOP/A1109.html 

湯浅醤油有限会社|世界一の醤油をつくりたい