伝統野菜 湯浅なす 発芽から定植まで
2011年6月7日
湯浅醤油(有)、丸新本家の新古です。
「湯浅なす」は、金山寺味噌を造るために江戸時代から作られ選別されたてきた茄子です。実が堅くしっかりし漬け物に最適ななすです。
昨年から調査をして、古い資料では、大正11年3月の和歌山県の調査したのを入手しました。
そこに湯浅茄子が 8927個 718.800と資料に記載されています。
湯浅なす意外に、橘田茄子、中生山茄子、晩生山茄子、石津茄子、和歌山丸茄子が栽培されていたようですが、湯浅なすは、和歌山県全体の約10%の生産量を占めていて、かなりの量が有ったようです。
昨年2010年9月に収穫した種採取用の湯浅なすから種を採取
カプセルに入れて保存していました。
大きさは、一円玉と比べると分かりますが、非常に小さい種です。
ここまでは、2010年の種の保存
ここから2011年春
春先この種をティッシュに載せビニール袋に入れて
寒いので腹巻きの中で発芽させます。
昔からの伝統的な発芽方法です。
2週間ほど風呂に入るとき以外は、蒔き続けると、芽が動き始めます。
白い芽が少し出ているのが分かると思います。
これを、苗木ポットに箸で1個、1個植え替えます。
5月の連休頃
しばらくすると双葉が出て来ます。
ここまで来るとひと安心
本葉が出て来て苗らしく成長!
苗木が大きくなったら畑に定植します。
定植したら、転けないようにつっかえ棒と軽く結びます。
保温のためビニール袋でくるんで出来上がりです。
今花が咲き始めています。
もうすぐできあがってきます。
これを、丸新本家の金山寺味噌の具材として使います。
湯浅小学校でも苗を育てて湯浅茄子の栽培にチャレンジしてくれています。
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