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伝統野菜 湯浅茄子 (ゆあさなす) 漬け込みと種取り  平成22年9月2日(木) 

2010年9月2日

湯浅醤油(有) http://www.yuasasyouyu.co.jp

丸新本家   http://www.marushinhonke.com の新古です。


伝統野菜 「湯浅茄子」(ゆあさなす)を復活させようと去年から計画し 今年から取り組みを始めています。



世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ

丸新本家で金山寺味噌を製造していますが、我が町湯浅町には、「湯浅茄子」という固有種が存在しています。


「湯浅茄子」は、金山寺味噌を造るために江戸時代から作られ選別されたてきた茄子です。実が堅くしっかりし漬け物に最適な茄子です。


昨年から調査をして、古い資料では、大正11年3月の和歌山県の調査したのを入手しました。

そこに湯浅茄子が 8927個 718.800と資料に記載されています。


湯浅茄子意外に、橘田茄子、中生山茄子、晩生山茄子、石津茄子、和歌山丸茄子が栽培されていたようですが、湯浅茄子は、和歌山県全体の約10%の生産量を占めていて、かなりの量が有ったようです。

それだけ、湯浅茄子を使って地元の人も 金山寺味噌を造っていたのかもしれません。



なぜこの湯浅茄子に注目したかと言いますと,

近年、地元では、生産農家が激減して1~2軒しか生産していないと聞きました。

湯浅地方では、金山寺味噌には湯浅茄子を使う金山寺味噌屋や個人がたくさん居たのですが、無くなってしまったみたいです。そのため売れなくなり生産農家が無くなってしまったのでしょう。



当社でも以前は、使っていたのですが 夏場が生産と出荷のピークでもあり、茄子を塩漬けする時間が無かったのです また、地元の市場に買いに行ったら700円/kgくらいになり高くて買えなくなってしまします。そのため安価で手に入る千両茄子に変える事になりました。


しかし、間違いに気付きました、固有種の「湯浅茄子」が絶寸前!

これを、残さねば!


また、地元農家の収入を減らしてはいけない。

地元に企業として間違いに気付いたのです。


丸新本家では、今年の夏から契約農家さん6軒で湯浅茄子の栽培に力を入れています。

一年分の湯浅茄子を毎年地元農家で作ってもらい 金山寺味噌にいれて、その美味しさを知ってもらう、本当の本場の金山寺味噌の味を知ってもらいたいと思っています。

湯浅茄子の塩漬けの仕方



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包丁を入れる所です。

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塩で2度漬けします。(1度漬けした湯浅茄子)

世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ 2度漬けしています。重しをして保存します。


種用 湯浅茄子

湯浅茄子のへたを取り2つに切ります。

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どうですか? このでかさ!湯浅茄子ですよ!

この茄子は、1番に実った茄子を最後まで木にならして黄色くなるまで大きくした物です。

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この茄子を腐らして、種を回収します。

来年の2月頃、種を脱脂綿に包みストッキングを使って腹に巻いて春が来たと ごまかして発芽させ、5月頃まで大切に育てて畑に植え替えます。

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