世界一の醤油をつくるために 3
2010年3月17日
この頃から 料理の人気番組の「どっちの料理ショー」から何回も電話が有りました。
はじめの2回は、企画途中で流れてしまいました。
なかなか TVってのは、採用してもらうのは難しいんだと思っていた
2月頃 再度「どっちの料理ショー」からの電話でした。
今度もまた駄目かと思いながら、話を進めていくうちほぼ採用決定だとの事でした。
その時のデレクターに 採用の理由を聞いてみたら
当時のスタッフ全員で特選素材の試食会をしたところ 全員一致で歴代の醤油の中で一位だったそうです。
それにより会議を通して採用が仮決定したと聞きました。
また、なぜ当社のしょうゆが美味しいとテレビ局に伝わったのかと聞いて見たところ
最近料理人の間で話題になっているしょゆで、名前がよく出てくること、
どこかの百貨店の役員さんが進めてくれたことなど あちらこちらから話があったそうです。
その美味しい醤油が湯浅醤油「生一本黒豆醤油」だったのです。
http://www.yuasasyouyu.co.jp/item/2009/11/post-14.html
その後、デレクターが、最初にビデオカメラを持ってやってきました。
会社中を撮影して、私との会話も撮影しました。
凄く根掘り葉掘り聞かれ、企業秘密の所や撮影NGなところの撮影許可の話など
向こうも良い作品を作るために必死の攻防って感じでした。
帰って会議での万全を整えるかんじですかね
正式決定が有ったのは、その1週間後の話でした。
ここからが、また大変で撮影日が決まって、それに合わせてスケジュールと材料をそろえるは短かったんです。
まだ問題が
それとこの年は、実は丹波黒豆の少ない年で入手困難な年でもありました。
悪いことに、その年の生一本黒豆の仕込みが終わった後で、原料が無かったのです。
何処の問屋に電話しても在庫が無いと言われました。
もちろん問屋に無いのですから農家には残っていない
ちなみにこの年の丹波黒の値段 30kgで10万円以上したんですよ!
それでも何処にも無い外れ年でした。 つづく