教室レポート

当社の周辺の小学校4校で醤油づくりの出前授業

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開催日 2023年2月27日、28日
教室内容 小学校の出前授業 醤油づくり 搾り

こんにちは 丸新発酵蔵部の宮本です。
2023年の2月27日、28日の本日は小学校の出前授業でした。

当社の周辺にある田村、田栖川、湯浅、山田小学校にて

食育の授業の取り組みで、湯浅の教育委員会さんと一緒に醤油づくりの授業を行っています。

 

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2005年から毎年恒例になっているこの食育の授業ですが、
ここ数年色々ありまして、この授業をするのは2年ぶりです。

そう、2年ぶり。

みなさまのおかげでようやく地元の小学校の食育授業で、醤油づくりが復活いたしました。
ありがとうございます。

久しぶりに小学校へ訪れることができて大変嬉しく思っております。
社長も、本当に嬉しそうでした。

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今回の授業は1学期に仕込んだ醤油のもろみを搾って、瓶につめる作業を体験します。

 

醤油づくりの出前授業 1日目

みんなが育てたもろみをさらし布で作った袋に協力して入れます。

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これを吊るして1日おいといて、醤油がぽたぽた垂れてくるのを待ちます。

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このもろみを仕込んだのが7月頃だったので
今回は半年ほどの発酵熟成期間。若めのお醤油です。

 

さてお醤油を育てた6か月間はどうでだったでしょうか。

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もしかしたら、変わった生き物のお世話をしているようだったかもしれません。
ぷくぷくと泡を出して発酵する不思議な生き物たちが住んでいるもろみ。

いくらガスを抜いてもまたぷくぷくと泡が出てきて、もろみが入ったペットボトルがすぐぱんぱんに膨らんでくるから

「もしかしたら失敗したかな?」

と感じたかもしれません。

でもそれは全然失敗じゃないよ~成功してるよ~!
元気に育っている証拠です。

みんながもろみを育てているときの話を聴けて私もとても面白かったです。

【醤油づくりの出前授業2日目】

醤油のもろみを袋に入れて一日吊るしておきますと、
このように醤油がボウルにたまります。

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それぞれの班の醤油の味見もしてみます。

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ちゃんと均等に分けられるよう、真剣に瓶詰します。

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そして栓をします。

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さきほどの醤油は吊るして落ちてくる集めただけなので、もろみにはまだ醤油がたくさん残っています。
余った分は手で搾ります。少しでも多く、お醤油が欲しいという気持ちがあるので、この時間が一番にぎやかです。

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生の醤油の酵素が手を溶かすので、ピリピリとかゆみや痛みを感じることも。
パイナップル食べたときに口が痛くなるのと同じ現象です

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手がなんだかぬるぬるするのは大豆の油です。

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直接触ったからこそ、わかることがいっぱい。

一人一人違う味に仕上がっているので自分の醤油や友達の醤油を味比べしてもらいます。

自分のも含めて誰の醤油が一番美味しかったか聞いてみると、みんな指を指す人がばらばらでした。面白いですよね。好みの味も人それぞれです。

搾り方が違うと醤油の様子もこんなに違います。

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左と右の醤油はどう違うか児童に質問します。

同じ材料で作ったもろみなのに、不思議と搾る方法が違うだけで色、味、香り変わります。
もろみを濾す袋は布でできています。
拡大すると布は細い糸から編まれた網のようなものです。

水だと布をすっと通り抜けていきますが、それはどうしてでしょう。
網の目よりも水が小さいから。

そして、もろみはそうではないですね。それはどうしてでしょう。
網の目よりももろみが大きいから。

でも、力をかけて搾ることにより網の目が広がり、潰れた大豆や小麦の粒も一緒に出ていきます。

すると写真の左に写ってるような濁ったお醤油になります。

今は濁っていますが、この細かい大豆や小麦は時間を置くと自分の重さで沈殿していきます
同じ材料で仕込んでいても、一人一人違う味に仕上がったお醤油。

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これは世界に一つだけの味のお醤油です。
家に帰ったら、家族の方と一緒にぜひ食べてね。

その時には、今度はみんなが醤油の先生になって
醤油の事を周りの人に教えてあげてください。

本当にありがとうございました。みんなの元気な感想を聴けてとても嬉しかったし楽しかったです。
学校の先生方々、教育委員会のみなさんもいつもありがとうございます。

湯浅醤油有限会社|世界一の醤油をつくりたい