第12回丸新発酵蔵部 フルーツカッティングと甘酒づくり
開催日 | 2016年6月19日(日曜)11時から |
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教室内容 | 和歌山県産のフルーツカッティングと甘酒づくり |
こんにちは♪ 丸新発酵蔵部です。
6月19日の日曜日、フ第12回丸新発酵 和歌山県産のフルーツカッティングと甘酒の授業を行いました。
今回お呼びした講師は和歌山県田辺市で活躍中のPetit(e) Smile代表 新谷睦子先生です。
内容は和歌山県産のフルーツを魅力的に、そして食べやすくカットする方法を新谷先生から、丸新発酵蔵部からは簡単な甘酒の作り方を学ぶという二本立て!
そして余ったフルーツと甘酒とシェイクにして飲もう!という企画。
先生と教室の準備をしているときから教室中にフルーツのいい香りが漂っていてうっとり。
和歌山県はフルーツ王国!たくさんの果物が栽培されています。
桃 すいか ぶどう グレープフルーツ等…ラインナップがとっても豪華。
新谷先生の手元を見ているとなんだか魔法のようです!どんどんフルーツがきれいにカットされていきます。
参加者のみなさんも真剣!!
丸新発酵蔵部史上一番カラフルな教室でした。華やか~~~!
私は教室で主に発酵食品を作るので、いつもベージュだったり茶色だったりする事が多いんですが笑、この日の教室はキラキラしていました。
みなさんそれぞれオリジナルの盛りつけをしていますがとってもきれい!ひとりひとり個性があってとっても素敵です♪
新谷先生曰く、きれいに食べやすいように見た目やフルーツの切り方を変えるだけで、子供も、食べるのを遠慮しがちなお年寄りの方も、食べる量が変わるのだとか。確かにこんなキレイにプレートに盛り付けてくれたらついついひとり占めしてパクパク食べたくなってしまいますよね。
食べる方への親切がとっても大事であるということをあらためて考えました。料理は愛情ですね♪
そして、余ったフルーツで夏の甘酒シェイクをつくりました!
ブームにもなっている甘酒ですが、ここで小話をひとつ。
甘酒は参拝の時に振る舞われることが多く、冬の暖かい飲み物というイメージが強いですね。実際に室町時代では万葉集の貧窮問答歌などで冬に詠われています。
けれども、実は江戸時代の半ば以降になると俳句の世界では夏の季語!!となっています。
あったかいあの甘酒と夏の組み合わせってとても不思議な感じがしますが、当時はどうやら井戸で冷やした甘酒が売られていたそうです。
どうして一番腐りやすいこの時期に甘酒が町で売られていたのでしょうか?
江戸時代の一般庶民の食生活は現代ほどよいわけではないうえに湿度も高く、暑さは厳しく、下水道は整備されておらず、食中毒や蚊を媒介した伝染病なども多かった。ゆえに、年をとって弱った人や、病気の人はなかなか夏を越せなかったと推測されています。
甘酒には多量のブドウ糖、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトール、ビオチンなどの全てのビタミン類が含まれており、しかも全て天然型のビタミンなので吸収率が大変良く、9割以上といわれている。更に必須アミノ酸や一般アミノ酸など全てのアミノ酸が大量に入っており、点適の成分に酷似しているそうです。(また、100種類以上の酵素が入っていると言われていて、そのなかにはアセトアルデヒト分解酵素(アルコール分解酵素)もふくまれているので、深酒を防止するために酒席の前に甘酒をのむのは「武士の嗜み」でもあった。) 出典 発酵美人 小泉武夫著
つまり、吸収しやすい栄養がたっぷり!この甘酒の効能を知っていた江戸幕府は低所得者層の健康管理のために甘酒1杯の販売価格を4文にし、上限を設けて庶民の健康を保っていたそうです。
こうして江戸時代の厳しい夏、消化に良く栄養たっぷりの甘酒はこの時代には効果のある暑気払いの飲み物として愛されていました。
現代でもどんどん甘酒を取り入れて夏バテ知らずにしたいですね。講座が終わったらみんなでカットしたフルーツでフルーツランチ!
ごちそうさまでした(*^^*)
新谷先生、参加者の皆さま、ありがとうございました!