湯浅町立田村小学校 田栖川小学校にて醤油づくり教室
開催日 | 2016年6月28日 火曜日 |
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教室内容 | 醤油づくり 食育 |
こんにちは!丸新発酵蔵部です。
本日は地元、湯浅町立田村小学校と田栖川小学校にて醤油づくりの授業を行いました。
地元の小学生に醤油のことを知ってもらおう!そして自分たちで作ったお醤油を食べてもらおう!という特別授業です。
和歌山県の湯浅町は日本のお醤油が生まれた町であるということ、
お醤油の原型は金山寺味噌である!ということ、実は和歌山でも知らない人が多いのです。
金山寺(径山寺とも書きます。)味噌の「金山寺」はお寺の名前です!が、和歌山には金山寺というお寺はありません。
実は760年ほど前に中国大陸にある金山寺というお寺から伝わってきたお味噌なので、金山寺味噌という名前なんです。
そしてこの金山寺味噌を作った時にでてくる「たまり」を料理の味付けに使ったところ美味しかったので
、もっとたくさんこの「たまり」を作れないかと考えられたのが醤油になっていったといわれています。
実は金山寺味噌、醤油のメーカーである当社の社長もこのことを知ったのは大人になってから。
それを知らなかったことにとてもショックを受けたそうです。
そしてその出来事をきっかけに地元の子供たちに地域の特産物を教えよう!ということで始まったのがこの醤油づくりの授業なんです。
毎年、教育委員会さんの助けをかりて行っています。
きっと誰もが食べたことがあって毎日のように口に入るお醤油でも、身近すぎて逆に知らないこともたくさんあります。
この授業を受けた子供たちが大人になったときに和歌山を自慢できるような思い出になればとてもうれしいです。
お醤油の歴史のお話と材料の説明をしてから仕込みに入ります。
子供たちはやったことのない醤油づくりにチャレンジ!
大奮闘です。ペットボトル切るのもなかなか大変です。
醤油の麹を入れる。こぼさないように入れるのがとても難しい。
はかりではかるのは面白い。
塩と水を入れてよく振って仕込みは完了。
これから一年近くかけて醤油を育てます。
ちなみにこちらは左が今月に仕込んだ醤油のもろみ、右が2年ほど経った醤油のもろみです。
写真で見るだけでも色も質感もずいぶん違うのがわかりますよね。
もちろん味も違います。今月に仕込んだもろみは醤油というよりも塩味という感じでまだうまみは感じられませんが、
2年ほど経ったもろみは塩角もとれうまみがあり、醤油らしい深みのある香りがします。
同じ材料で作られたとは思えないくらい全く違う味わいです。
こんなふうにゆっくりゆっくり育ててようやく出来上がるのがお醤油です。
この日本に一体どれくらいの人が自分の手作りのお醤油を口にする機会があるでしょうか。
醤油はほぼ毎日口にするけれど、自分で作ったお醤油を食べたことのある人というのはなかなかいないんじゃないかと思います。
自分で作るお醤油の味はまた、格別ですよ!
子供たちのお醤油が美味しくなりますように!