湯浅町立湯浅小学校、田栖川小学校にて醤油づくりの授業
開催日 | 2017年2月16日、17日 |
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教室内容 | 醤油づくり 食育 搾りの授業 |
2月16日、17日の2日間は湯浅町立湯浅小学校と田栖川小学校にて醤油の授業でした。
昨年の6月に仕込んだ醤油のもろみをしぼり、醤油にします。まずは湯浅小学校で授業です。
学校にあるものを使って工夫してもろみを搾ります。去年から比べるとかなり状態が変わったもろみ。
みんなは仕込みたてのもろみの味を覚えてたかな?どれだけ変化したかわかったかな?
裏返した丸椅子とビニール紐と布の袋があれば簡易絞り機がすぐに作れます。
こうやって次の日の授業まで醤油が落ちるのを待ちます。今日の授業は準備のみです。
そして次は田栖川小学校です。ちなみに、田栖川小学校ではよく化石が出ます。これは貝の化石。
湯浅小学校から田栖川小学校まで移動し、次の授業まで時間があったので社長が当時運動場でよくしていた遊び方を黒板に描いて説明してくれました。陣取り合戦のような遊びです。
前々回の湯浅町立山田小学校の記事に麹菌と納豆菌の話をかきましたが、菌の関係も陣取り合戦みたいなところがあります。
納豆菌がはえてしまった場所には麹菌ははえづらく、逆に麹菌がよくはえているところには納豆菌がはえづらいのです。
目に見えない大きさで、彼らも陣取り合戦をしているのですね。
さて授業が始まりました。
ここでも湯浅小学校と同じように丸椅子を使って工夫してもろみをしぼります。
みんな器用に紐をむすんでいきます。丸椅子にどうビニール紐を結ぶかで結構個性がでます。
つるし終わったら、ぽたぽたたれているお醤油をちょっと味見してもらいます。
味はどうかな? 美味しいと大好評でした。 同じ材料でも作る人によって醤油の色も味も全然違う仕上がりになります。
さて2日目(2月17日)です。まずは湯浅小学校から。
昨日と比べるとだいぶたっぷり醤油が落ちてきています。
瓶詰めと打栓の仕方を教え、それぞれの班で詰めていきます。
1班で仕込んだ醤油を均等に班の人数で割るので子供にとっては真剣勝負です。
みんなものすご~~~く慎重にガラス瓶に醤油を注いでいます。
ちなみに少しでも多く醤油を注がれた瓶はじゃんけんで取り合いになっていました笑。気持ちがすごくよくわかります笑。
前もって描いてもらっていた醤油のラベル。みんなすごくいいです。
みんなとっても素敵なマイ醤油ボトルができました。大人顔負けのデザイン力ですね。
でもこれだけでは授業は終わりません。
また醤油をたくさん含んでいるもろみを、今度は手でしぼっていきます。多分この授業の中で一番盛り上がるのはこのへんですね。
もろみを袋に入れて吊るしたものと、手で無理やり押し出したものでは色も味も変わります。そして残ったもろみは持ち帰って「食べる醤油」として使います。
これで醤油の搾りの授業はおしまい。「お醤油づくり、楽しかった人手を挙げて~!」と新古社長が質問するとみんな元気いっぱいに手を挙げてくれました。
湯浅小学校のみんな、ありがとう。ぜひ持って帰ったらみんなで食べてみてね。
そして、みんなの家族が醤油について知らないことを、みんなが先生になって教えてあげてね~!
続いては田栖川小学校の2日目です。
授業が始まる前に醤油の出をチェックします。問題なくたっぷりでています。赤だしのようなにごりは澱です。
最初は布の袋の肌理が粗いから出てくるんですね。これが入っていても問題なく美味しいです。
ここでもガラス瓶に詰めて打栓する方法をまず教えてからスタートします。
みんな新品のキャップをつけるのが何か感動するようです。気持ちはすごくよくわかります笑。
今年はどこも醤油の取れ高が多い気がします。瓶に醤油がてんこもりです。
打栓は力が要るけどキャップが瓶にはまった時の感覚が面白いので人気です。
そしてここでも湯浅小学校と同じようにしょうゆをまだたっぷり含んでいるもろみを手でしぼります。
やっぱりここが一番みんな夢中になっています。先生は休んだ子の分を手伝っています。
ちなみにもろみを袋に入れて自然に落ちるのを待った醤油と、手で無理矢理絞った醤油の色の違いはこんな感じです。
かなり違いますよね。これだけ色が違ったら、もちろん味も変わります。でも、これはこれで面白い味の醤油なんですね。
これで田栖川小学校での醤油の搾りの授業も終了です。
ラベルを貼ってみんなで記念撮影!持って帰るのが楽しみですね。
ぜひみんなで食べて、家族が知らないことをみんなが先生になって教えてあげましょう~! 田栖川小学校のみんな、ありがとう~~!