教室レポート

【第36回丸新発酵蔵部】金山寺味噌づくり~伝統野菜の湯浅なすで~

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開催日 2021年8月8日(日)
教室内容 金山寺味噌づくり

こんにちは!丸新発酵蔵部の宮本です。

2021年8月8日(日)に【第36回丸新発酵蔵部】金山寺味噌づくり教室を開催させていただきました。

一年ぶりの教室なので、一体去年はどんな教室をしていたっけ… と

確認のためにブログを読み返すと、

去年は感染症対策で一人1テーブルの8名定員で開催したり、オンライン教室などもしておりました。

普段は36名が定員なので和気あいあいとしたにぎやかな教室なんですが、

去年はひっそりとした少人数の教室だったのでとても静かでしたね~。

一人1テーブルだと話す相手いないしね…

やはり対面の教室が好きです。ちゃんと伝えることができているか見えるのが一番大事なことだと思います。

今年は20名に定員を増やして開催させていただきました。

対策のために今年も金山寺味噌を使ったお料理の試食などは提供できないのですが、

代わりに湯浅なすとレシピをお持ち帰りいただいております。

ちなみに教室で使ってる湯浅なすというのはこんななすびです。

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湯浅地方に昔から伝わる固有の紀州伝統野菜で、

実がギュッと詰まっていて、火を入れると甘くて「トロのように」柔らかく美味しいです。紫色が濃く、色艶があり、丸いのが特徴です。

「湯浅なす」は、江戸時代から金山寺味噌などを作るために湯浅で栽培され続け、外に出ていない固定種。

大正時代には和歌山県のなす生産量の約10%を占めるほどでしたが、

大量生産を追及した管理農業により地元の野菜の流通販路が減少し、併せて湯浅なすを使用した金山寺味噌を生産する人の減少の影響を受けて、

生産農家が減り続けました。

平成21年、ついに湯浅なすの生産農家が1~2軒まで激減、絶滅の危機にあると聞き、和歌山で育まれ受け継がれてきた伝統野菜を後世に伝えていき、地域復興を図るためのプロジェクトによって復活した伝統野菜です。

和歌山の金山寺味噌にはあとは瓜としそ(地域により赤や青)、生姜が入ることが多いです。

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それと当社の金山寺味噌用の麹。

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今回は前もって一人分の材料をはかっておいて小分けにしておきます。

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手順はモニターを2台設置して説明します。

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今年もみんなで仕込んだお味噌の出来上がり。

帰ったら重石をしてくださいね。

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湯浅醤油有限会社|世界一の醤油をつくりたい