金山寺味噌づくり 南海電鉄様 和歌山大学kii-plus様との企画
開催日 | 2020年8月29日 |
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教室内容 | 金山寺味噌 伝統野菜 湯浅なす |
こんにちは!丸新発酵蔵部の宮本です。
2020年8月29日に南海電鉄+和歌山大学+丸新本家+湯浅醬油有限会社の企画で
伝統野菜「湯浅なす」を使用した、伝統的な「紀州金山寺味噌」の教室を行いました。
今回は、和歌山大学さんの「kii-Plus」(紀伊半島価値共創基幹)と連携して
南海電鉄さんが、募集をかけバスでお客さんを送迎していただきました。
「金山寺味噌」とは中国から伝来した和歌山県の郷土料理です。
夏の野菜を、大豆、大麦、米の麹とともに発酵させた醸造なめ味噌で、みそ汁には使いません。
和歌山ではほうじ茶で炊いた茶粥と共に食べることが多いです。
甘味のある金山寺味噌と、ほうじ茶で炊いたさらっとした茶粥の香ばしさがとてもよく合います。
他にはあたたかいご飯はもちろん、もろきゅうにしても絶品です。
お酒のお好きな方は、クリームチーズと一緒に食べると美味しいおつまみになりますよ。
まずは、新古社長による講義
その後、実際に仕込んでいきます。
感染予防のため、教室でも人数制限しながら、モニターを使い教室を行いました。
今回も採れたての伝統野菜の湯浅なすを使って作る贅沢な紀州金山寺味噌です。
この「湯浅なす」は湯浅地方に昔から伝わる固有のなすびで、紫色が濃く、色艶があり、丸いのが特徴です。
実がギュッと詰まっていて、火を入れると甘くて「トロのように」柔らかく美味しい。
「湯浅なす」は、江戸時代から金山寺味噌などを作るために湯浅で栽培され続け、外に出ていない固定種で、大正時代には和歌山県のなす生産量の約10%を占めるほどでした。
しかし、大量生産を追及した管理農業により地元の野菜の流通販路が減少し、併せて湯浅なすを使用した金山寺味噌を生産する人の減少の影響を受けて、生産農家が減り続けました。
平成21年、ついに湯浅なすの生産農家が1~2軒まで激減、絶滅の危機にあると聞き、和歌山で育まれ受け継がれてきた伝統野菜を後世に伝えていき、地域復興を図るためのプロジェクトによって復活した伝統野菜です。
みんなで仕込んだあと アフターケアについて説明させていただいたら教室は終了!
参加していただいた方々、南海電鉄様、和歌山大学様、ありがとうございました。
出来上がりの二か月後を楽しみにしていてくださいね。